ゲストストーリー : Le Fashion Banquet、Link Collective 風呂敷ワークショップの体験

ゲストストーリー : Le Fashion Banquet、Link Collective 風呂敷ワークショップの体験


Link Collective 風呂敷ワークショップ

この夏、NY在住のLe Fashion BanquetのEva Neanさんが、白金高輪のLink Collective スタジオで行っている風呂敷ワークショップに参加してくれました。初めて風呂敷に触れたEvaさんが、その体験を美しい言葉で綴ってくださいました。ご本人の許可を得てここに転載します。

文・写真:Eva Nean 原文掲載:Le Fashion Banquet


ワインボトルを包む袋、本を持ち運ぶキャリー、ノートパソコムのケース。一枚の布が、無限の可能性を持っている。風呂敷はシンプルで、そして驚くほど賢い。布の一辺をつかみ、もう一辺と合わせる。結んで、絞って、包む。それだけで、ものが運べる。

東京・白金高輪のLink Collectiveでは、その技法を学ぶシンプルなワークショップを開いています。スタジオではまた、国際的なアーティストとコラボレーションしてデザインされた、美しい風呂敷も作り続けています。伝統を守るため、60年以上の歴史を持つ家族経営の工場でプリントされた一枚一枚です。

スタジオのオーナー、Kyokoさんが手際よく風呂敷を操りながら教えてくれます。見ているうちは少し戸惑うけれど、手順を追ううちに「あ、そういうことか」という瞬間が訪れます。

風呂敷ワークショップ Link Collective ワークショップ

簡単に見えて、実は技術と集中が必要です。複雑に見える包み方も、布を正確に折りたたみ、ねじるだけ。Kyokoさんが実演してくださった技法には、革のハンドルを使ったバッグの作り方、ギフトやボトルの包み方、ノートパソコムの持ち運び方などがありました。

風呂敷バッグ 風呂敷の包み方

風呂敷は1600年代から日本で使われてきました。洗いやすく、畳めばコンパクト。はじめは皇室の宝物を包むために使われ、やがて貴族の衣類へ、そして銭湯で荷物をまとめるために広まり(「風呂」は「お風呂」、「敷」は「敷く」という意味です)、商人が旅先で荷を運ぶ道具となり、日常の中に溶け込んでいきました。

風呂敷は、シンプルさそのものです。複雑になりすぎた私たちの暮らしの中で、誰もが求めているもの。ロロ・ピアーナのようなラグジュアリーブランドもその魅力に注目しています。でも風呂敷には、高価な素材やブランドロゴでは生み出せない、飾らない美しさがあります。Link Collectiveでのワークショップは、発見の時間です。美しさと品格は、そんなに多くを必要としない。それがわかる、贅沢な体験です。


Eva Neanは、職人仕事、旅、デザイン、アート、文化の交差点を探るデジタルパブリケーションLe Fashion Banquetの創設者です。

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